ドイツ語の統一的な正書法は1901年に制定され、それが長い間使われてきましたが、1997年それを一部修正した
新正書法が施行されました。現在一部を除き、ドイツ語圏の学校教育や公の文書では、これが正規のドイツ語の書き方として通用しています。
日本におけるドイツ語教育においても新正書法はひろく普及してきており、ほとんどの新刊教科書、参考書、辞書等では新正書法が適用されています。しかし、
なかには旧来の正書法で学んだために、新正書法に戸惑う向きもあるかもしれません。
また、1997年以前の文章はすべて旧正書法で書かれており、また個人・編集の考え方によって、97年以降も旧正書法を使った文章を目にする機会も少なく
ありません。新正書法で学んだ人にとっては、このことが戸惑いの原因になることもあろうかと思います。
そこで、新旧正書法の違いの重要な点をまとめたものを作成しましたので、参考までにここに供したいと思います。
もっとも、新旧の違いはあまり大きなものではなく、新正書法に従った辞書(
辞書紹介参照)を備えて
いれば、ほとんど問題はないといえますで、あまり神経質になることもありません。